ヒマつぶし情報
2020.10.07
もはや毎年恒例? chelmicoにメジャー2周年のタイミングで 「初心」に帰ってもらった。【VVmagazine73】

【プロフィール】
chelmico(チェルミコ)
Rachel、Mamikoの二人からなるラップユニット。
2014年にイベント出演を機に結成。
2018年8月にアルバム『POWER』でメジャーデビュー。
今年7月17日に配信シングル『milk』、8月26日に待望の3rdアルバム『maze』(読み方:まぜ)がリリースされる。
『maze』初回限定盤(CD+DVD)/3,500円+税
もう改めて紹介することもないよね…と言いたくなるぐらい認知度が高まってきたchelmico。
メジャーデビュー以降は『爽健美茶』などのCMソング、ドラマやアニメのタイアップなど、順調に露出が増えているが、決して“見えない力”によって推されている感はない。
二人の屈託のない明るさと、ポップでカッコいい音楽に惹かれた人たちが「純粋に好きで起用している」と考えているし、それは会うたびに確信に変わる。
すでにVVmagazineではおなじみにもなっている彼女たちへの定期インタビュー。
2018年のメジャーデビューのタイミングから、毎年“初心に帰ってもらう”ためのアクションとして、小学校の授業でやってきた「書き初め」「粘土」などを行ってもらってきたが……そう、今年もやりますよ!
Mamiko (目の前にある2019年のchelmico掲載号を見ながら)「あー、これ去年の“思ひ出”じゃん。おもろかったな~これ」
─それが「粘土工作」をやってもらった号で、2年前は「書き初め」をしてもらいました。
Rachel「ねー。いっつもなにかさしてくれるからなあ」
─なので今回も“さして”もらおうかなと……。
Rachel&Mamiko「えー!? なになになに?」
─と、その前に、この一年のchelmicoトピックスを聞いていいですか。
Mamiko「結構ありましたよ〜。『映像研』(アニメ『映像研には手を出すな!』)の主題歌もやったし……」
Rachel「Mステ出演!」
Mamiko「そうだ! 2月にね。あとは何だ……引っ越した(笑)」
Rachel「それはデカいね」
Mamiko「デカい。宅録環境も整ったし。それであとはね……いろいろ!」
Rachel「そう、いろいろ!」
─いきなりまとめられた(苦笑)。バラエティにも出てたじゃないですか。
Rachel「あ〜『ピン様×キリ様』(テレビ朝日系)ね。同じ日にMステが放送してたんですけど、その楽屋の横に私たちの楽屋があって『今日はMステじゃないんだ』って(笑)。でも、良い扱いで2週連続も出してもらって」
─あとはラジオですかね。
Mamiko「あーそうだよ。はじめてのレギュラー(『chelmicoの でも、まだ土曜日』)がTBSラジオで決まって。もう終わっちゃったけどまたやりたいなあ」
─その後から、公式YouTubeチャンネルでもラジオの不定期配信してますよね。
Rachel「おー!聽いてくれてたんですか? 嬉しい」
Mamiko「どうです? 音質は」
─音質(笑)? 音質もですが、話す内容も“chelmicoの等身大”って感じで聴きやすいですよ。
Mamiko「よかったー。自粛中にやりたいことができてる感じはしますね」
─コロナ中、テンションの具合はどうでしたか。
Mamiko「最初はツアー中止って聞いて悲しかったけど、『これで制作に集中できるぞ』ってポジティブには切り替えられました。趣味でギターをはじめたりとか。でもあまりにも期間が長いからどんどんテンションも下がってきて、波がありましたね。Rachelほどじゃなかったけど」
Rachel「そう、私は超落ち込んでる時期があった。もう泣いちゃうくらい。歌詞とか書き終わってずっと家にいると、打ち込むことがなくなってきて『う~~』ってイライラしてた。その時は自律神経がバグってたんだろうね。さすがにいまは慣れたけど」
─そんな時期が……でも良かったですね、8月からはいくつかフェスも決まっていて。
Rachel「そうそう。『夏の魔物』(8月30日)なんて、Awichとか舐達麻とかすごい人たちと一緒に出るし。ロッキンオンジャパンも決まってたけど中止になっちゃったなあ。今年なかったことにしてもう一回リプレイしてほしい(笑)」
─ちなみに在宅中、お酒を飲む回数は減りましたか?
Mamiko「いや、飲んでたっすね~(笑)。お酒の種類増やしたり、グラスも充実させて。とにかく自粛中は家を強化してました。低温調理器も買ったし、エスプレッソマシンも買ったし。ロッキングチェアも……」
─めっちゃ買ってますね(笑)。と、インタビューはこの辺にしておいて、今年は二人にこれをやってもらおうと。「クーピーペンシルでお絵かき」です。
Mamiko「クーピーじゃん! かわいい〜」
─Rachelさん、前にTwitterで「小学2年の時に"力"を誇示するためにクーピー折ってた」って書いてて「これだ」と。
Rachel「ハハハッ!そうそう、私よく“クピ活”してましたよ」
─今年から来年にかけての意気込みなどをスケッチブックに表現してもらえればと。
Rachel「私あれ書きたいな。『maze』のキャラクター」
Mamiko「スケッチブック何枚もあるからいろいろ書こうっと」
(無心で描き出す二人)
─毎年、取り組みだすと無心でやってくれてありがたいです。
Mamiko「ねー(笑)」
Rachel「職人の顔でね」
Mamiko(描きながら)「Rachel描くのはかんたん」
Rachel「Mamikoも描くのはかんたんだよ」
Mamiko「できた!」
Rachel「ウソ、はやっ。背景とか描いてよ」
(5分後)
Mamiko「完成!」

─お、chelmicoっぽい二人に、ライブではおなじみのDJパーシーさん。これ、タイトル付けるとしたらなんですか?
Mamiko「うーん『いつかライブしたい』かな。下に『ま』ってサイン書いとこ。クーピーやってると子どものころ思い出すわ。い
なあ、いっつも取材がこんな感じだと楽しい」
Rachel「私もできました!これは『maze』のジャケット案出しで使われなかったキャラクターたちです」

─塗り絵うまい!
Mamiko「上手。わたしこの人も書いてみる」

…と言って、VVmagazine表紙に載っていたドラマ『ヴィレヴァン!』俳優の本多力さんを書き出したMamiko。そう、この自由な姿こそ、chelmicoの良さであり好きなところだ!
イラスト
「『maze』で使われなかったキャラクター」作・Rachel。色を重ねて塗るというプロ技を披露

「いつかライブしたい」作・Mamiko。お客さんがクマなのがかわいい

「BEER BEARと火球」作・Rachel。曲タイトルにもなっているBEER BEARがなぜか火球を投げている
